2つ公開しました
KAMICHI, Koichi
kamichi @ fonts.jp
2007年 11月 28日 (水) 20:41:02 JST
上地です。守岡さん、コメントありがとうございます。
なんか名前と関連字がごっちゃになっているような気もしますが、重要なのは関
連字です。
> 隷定字とか合文とかではしばしば UCS に対応しなかったり(合文の場合、
> 文字列には対応するかも知れないけど)、何に対応するか不明なものが出て来
> るので、IDS 風な命名もできると良いかなと思います。
グリフへの命名は自由ですよ(といいながら英小文字と数字とマイナスだけです
が)。ですので、かつてのkageの部品名のようにu2ff0-u4e00-u4e02のようなグ
リフ名も付けられます。
グリフにつける名前は、あくまでDB上で同時に区別できるグリフ識別子であって、
検索に用いるつもりはあまりありません。今はucsベースの名前のグリフがほと
んどですが、いずれは引用元や機関名、文献名などに数字をくっつけたような名
前が増えることを想定しています。名前を勝手に付けられるので、その代わり関
連字のほうを制約をつけて検索に用いるということになります。
UCS1字をあてて検索の便を図る目的の「関連字」は、無節操になるのがいやだっ
たので、ひとまずUCS1字にしましたが、部品関係のグリフでUCSに対応できない
ものの扱いに困っています。合字もそうです。
IDSというのは一つの解だと思いますが、一般にはちょっと複雑ですね。部品列
挙でもいいのかもしれません。理屈で言えばIDSでも表現できないものがありま
すよね。
ところで合字、合文で3字以上が組み合わさっているというサンプルは沢山ある
のでしょうか?
もう一つ考えていたのは、そもそもUCSというのは一般的な文字カタログの1つ、
という意味合いで用いています。ですので、UCS以外の文字カタログを利用する
というのもいいのかと思います。たとえば甲骨文であれば、その学会なり研究機
関での附番カタログがありますよね。それらはより実情を反映していると考
えられますので、それを用いてもいいと思います。ただし、そうなると同じ文字
と解釈できるものが記述方法が複数存在してしまうことになります。
いくつかの文字カタログが利用可能で、1つの字を複数のカタログで表現可能で、
それらが同じ対象として結び付けられている…、ってchiseモデルですね。
ただ、ISO 10036もそうですが、グリフが重複してはならないわけではなくて、
ユーザが自分の目的とする外字集合をグリフウィキで管理できることが目的であ
り、その過程ですでに目的の字が登録されていればラッキーという解釈もできま
す。反面グリフウィキは文字データベースの意味合いも狙っていますから、登録
されているグリフ同士の関連付けはやはり必要ではあります。
> また、こういう場合、後で UCS で符号位置ができたりするかも知れないので、
> alias が付けられると良いなと思います。
長い目で見た場合の関連字の動的な変化は、考える必要があると認識しています。
また、aliasは今計画中の状況です。alias先のグリフのバージョン変化をどう対
応させるかに悩んでいます。
http://glyphwiki.org/wiki/GlyphWiki:%e4%bb%8a%e5%be%8c%e3%81%ae%e3%82%b9%e3%82%b1%e3%82%b8%e3%83%a5%e3%83%bc%e3%83%ab#i1
> * 関連字
>
> 甲骨文字に対する隷定字のような場合、そもそも何に関連するか謎なことは結
> 構あると思うので、関連字が必須なのはちょっときつすぎる気がします(便宜
> 的に適当なものを入れたら、結局、役に立たなくなる気が)。
逆に、関連させないとして、その1つ1つを検索するときの手段というのは何で
しょうか。たとえば、出土場所や出土品に付けられた記号番号+附番、などが想
定されると思いますが、その情報が、すなわち先ほどの「カタログ」だと思うの
で、これを関連字として定義できる仕組みを模索しています。
現状では無理なので、関連字にUCS1字をあて、それ以上の情報はグリフ命名で工
夫する、ということになります。
> それから、オプションで良いので、関連の種類を入れられるようにして頂ける
> と嬉しいです(できれば、CHISE の関係素性と相互変換可能な命名規則を用い
> て頂けるとうれしい気がします)。
本当は、グリフウィキのグリフ1つ=chise-dbの文字オブジェクト1つ、とした
いところですが、字形の分解能や関連付けの関連付けの次元の違いにより完全に
同期を取るのは難しいと思います。なんとかくっつける方法を考えたいところで
す。なぜくっつけたいか、というと、文字データベースとして備えるべき文字に
対するメタ情報をchise-dbに肩代わりしてもらいたいと思っているためです。
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ローカルな話で恐縮ですが、かつて、「フォントに関心のある人は多いけど、実
際に作成するほど手を動かしてくれる、そして、センスのある人はなかなか集ま
らないだろう」という話がありました。ということで、グリフウィキもまだ公開
したてではありますが、苦戦すると思います。どんなプロモーションをすればよ
いかのアイデアがあれば教えてください…。その第1弾は「じんもんこん」です。
みなさん京都でお会いしましょう(^^;;
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上地 宏一 KAMICHI Koichi <kamichi @ fonts.jp>
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