母字としての GT 書体

Koichi KAMICHI kamichi @ fonts.jp
2004年 1月 22日 (木) 22:42:40 JST


上地です。

ここは、私の理解不足かもしれませんが、FSグループの質問に対する
回答および、守岡さんのメールの回答をみるに、とりあえずGT側が
グリフトデータに関して主張する権利というのは、
「フォントパッケージングされたGTフォント一式」
の丸ごとの配布などだけに限られているような気がします。

その上で、字母としての再利用については、FSグループへの回答では
OKということになり、現在のGT明朝のライセンスでは明記されていない、
(明朝フォントの保護は著作権では難しい)、などを考慮すると
当面は活用可能なのかと思います。

もしくは国策によりライセンスが再定義されるとしても、いま入手した
データを使う分には現在のライセンスが適用されるのだと思うのですが
(これは間違い?)、そしてライセンスが変更された場合、
不当競走防止法などで訴えられる可能性はある(と漢情研の
講演会で聞いたと認識しています)とすると、それは学振が
ベンダーにフォントのライセンスを供与して販売した場合になりますが、
その可能性はあるのでしょうか?

もしGTフォントを活用するとして2つ考えました

1)KAGEの部品トレース、および部品合成の配置パラメタとして
取り込む
2)アウトラインデータを部品ごとバラバラに分解し、
全て登録してそのデータだけでグリフを生成するエンジンを作る
(エンジン実装は簡単で、データ整備に時間がかかるわけですが
できれば、データ作成を半自動化できようなもの)

2番は、なんとなくありそうな技術ですが、もしかして
書かなければいけない論文ネタになるのではないか、と
淡い期待をしています。決してKAGEを捨てると言う意味ではなく
ちょっと別の方向性でKAGEと同じようなものができないかと
思っています。せっかくの膨大なデータなので。

上地宏一

#関係ないですが、今度雪の中の露天温泉に行くつもり。




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