Ω/CHISE with book class

守岡知彦 / MORIOKA Tomohiko tomo @ kanji.zinbun.kyoto-u.ac.jp
2004年 2月 5日 (木) 18:56:15 JST


守岡です。

;; ここん所反応が悪くて申し訳ありません。まだ某文献目録やってます。
;; (;_;) 某論文集の原稿もよろしく > まだの方。

>>>>> In [chise-ja : No.00333] 
>>>>>	"宮崎さん" = Izumi MIYAZAKI <imiyazaki @ bun.kyoto-u.ac.jp> wrote:

宮崎さん> 近いうちに、この辺りもΩ/CHISEにいれておきます。
宮崎さん> > そうすると、multi font 設定でも Ω 的に正しい形に変換され
宮崎さん> > るんでしょうか?

宮崎さん> これは、multi font 設定の中で、キリル文字やギリシャ文字をお
宮崎さん> 望みのような形に変換できるようにするものではありません。

宮崎さん> 私が「Ω的に正しい」と書いたのは、Ωではスクリプト環境や
宮崎さん> 言語環境によってOTPを切り替えて使う方が普通なので、inCHISEと
宮崎さん> いう一つのOTPを使ってすべてに対処するのではなく、TeXのマクロ
宮崎さん> を使ってΩが用意しているOTPも利用してはどうか?ということで
宮崎さん> した。

宮崎さん> Babelも併用して言語環境も切り替えれば、ハイフネーションも切
宮崎さん> り替えることも出来ますし。

なるほど。それが正しそうですね。

ただ、今やってる某目録の場合、題名や論文名といったデータベースの項目に
言語情報がないので、言語環境も切り替えを機械的に生成できないのです。一
応、データ作成担当者に要望を出しといたんですが、少なくとも今回は
言語環境ないしで頑張るしかないです。

また、XEmacs CHISE の文書を何も考えずそれなりに印刷する(この場合、当
然、ハイフネーションとかは諦める。でも、XEmacs CHISE で扱える文字を文
字層の知識だけでそれなりに頑張って表示する)ものはあった方がうれしいと
思います。

;; で、現状、結構そうなってるのでうれしい訳ですが。


宮崎さん> とはいえ、御要望があるのであれば、現在のOTPを少し変更するだ
宮崎さん> けで、キリル文字とギリシャ文字にもある程度対応できるので、
宮崎さん> inCHISE を修正してみました。

ありがとうございます。

宮崎さん> ただ、omlgcというフォントの並びがunicode互換ではない所がある
宮崎さん> ので、ギリシャ文字は基本的なものしか対応できていません。この
宮崎さん> 辺りは前のメールに書いたマクロなどで対応して頂ければ、と思い
宮崎さん> ます。

原理的には、Ω/CHISE 用の欧文用フォント+エンコーディングを作っちゃえば
良いんでしょうか?


宮崎さん> > ところで、bug report というか追加お願いなんですが、

宮崎さん> CJK文字間、あるいは、CJK文字とそれ以外の文字との間の空白は、
宮崎さん> 実に悩ましい問題です。原因はΩがテキストをOTPに渡す時に、す
宮崎さん> でに改行をスペースに置換しているため、折り返しか、意図してい
宮崎さん> れた空白か区別がつかないことにあります。

宮崎さん> それでこれまでは中途半端な所で置いてしまっていたのですが、今
宮崎さん> 回守岡さんのご指摘を参考に、

宮崎さん> ・CJK文字とそれ以外の文字の間には、四分あきをいれる
宮崎さん> ・CJK文字間の空白は全て削除する
宮崎さん> ・KSfont環境では空白を保存する

宮崎さん> という形に修正しました。

ありがとうございます。

宮崎さん> CJK文字間にスペースが必要な場合は「~」「\ 」などTeXのマクロ
宮崎さん> を利用して、明示的に空白をいれるようにして下さい。

了解です。

ところで、「CJK文字間の空白は全て削除する」かどうかに関して、モード切
替えできるようにすることはできるでしょうか?


宮崎さん> ということで、

宮崎さん> > ・漢字系文字(漢字、かな、ハングル等)とラテン文字の間の空
宮崎さん> >   白が消えてしまう
宮崎さん> > 	出来れば pTeX と同様に 4 分アキが入るようにして欲しい。
宮崎さん> > 	少なくとも空白を消さないようにして欲しい。

宮崎さん> この点については対応できていると思います。

確認しました。


宮崎さん> また、空白以外の問題についてですが、

宮崎さん> > ・「あ“い”う」のようなものを書いた時、「“」が「あ」の方
宮崎さん> >   に寄ってしまい、「”」と対称にならない

宮崎さん> これはよく分かりません。Ω/CHISE自体はすべてのCJK文字に対し
宮崎さん> て、全角正方形のフォントメトリックを使っているので、フォント
宮崎さん> がそれだけの幅を持たない時にどのようにPDFを作るかという問題
宮崎さん> なんでしょうか?

サンプルを

http://mousai.kanji.zinbun.kyoto-u.ac.jp/chise/.notready/tests/omega/

を置いてみました。test3.tex を lambda + dvipdfmx 変換したのが
test3.pdf です。

Ω (tetex-extra) は Debian sid の最新版、inCHISE は最新版、chise.sty 
は新しい teTeX に対応する直前の版のを使っています。

この環境では、“”は対称になっています。ただ、今度は ``あ'' の「``」と
「あ」の間にアキが入っています。実用的には “” を使えば良いので良いん
ですが。

宮崎さん> odvips+ps2pdfでも同様に非対称になりますが、odvips+Adobe
宮崎さん> Distillerだと「“」「”」とも真中らへんにきて一応対称になる
宮崎さん> ようです。

ううむ。

ところで、odvips でも Ω/CHISE な文字を出せるように設定できるのでしょ
うか?もし可能なら設定例を説明書に書いて頂けるとうれしいです。同様に
oxdvi のもあるとうれしいです(手元のだと oxdvi はすぐに crash するので
すけど)。

宮崎さん> 本来はちゃんとしたフォントメトリックファイルを作るべきなので
宮崎さん> しょうが、今の所その予定はありません。

;; CHISE なグリフ管理システムが欲しい今日この頃。


宮崎さん> > ・「あ``い''う」のようなものを書いた時、「``」と「''」が
宮崎さん> >    対称にならない
宮崎さん> > 	(「\noncjk{...}」で囲めば TeX 的に表示されるんですが…)

宮崎さん> これは「``→U-201F」などのように変換することで対応しました。

上記のようにおかしいみたいです。


宮崎さん> > ・「\#a」、「\&b」が error になる
宮崎さん> > 	(「{\#}a」、「{\&}b」などと書けば良いのですが)

宮崎さん> これは最近のinCHISEでは直ってたと思うのですが…

上記の例に入れてみましたが

! You can't use `macro parameter character #' in horizontal mode.
OCP stack 1.0 entry 0:...mily{omlgc}\selectfont a#
                                                  b}
? 

というような error が出ます。


それから、itemize 環境中の \item の「・」が出ません。

LaTeX Font Info:    Checking defaults for OML/cmm/m/it on input line 7.
LaTeX Font Info:    ... okay on input line 7.
LaTeX Font Info:    Checking defaults for T1/cmr/m/n on input line 7.
LaTeX Font Info:    ... okay on input line 7.
LaTeX Font Info:    Checking defaults for OT1/cmr/m/n on input line 7.
LaTeX Font Info:    ... okay on input line 7.
LaTeX Font Info:    Checking defaults for OMS/cmsy/m/n on input line 7.
LaTeX Font Info:    ... okay on input line 7.
LaTeX Font Info:    Checking defaults for OMX/cmex/m/n on input line 7.
LaTeX Font Info:    ... okay on input line 7.
LaTeX Font Info:    Checking defaults for U/cmr/m/n on input line 7.
LaTeX Font Info:    ... okay on input line 7.
LaTeX Font Info:    Try loading font information for OMS+omlgc on input line 16
.
LaTeX Font Info:    No file OMSomlgc.fd. on input line 16.


LaTeX Font Warning: Font shape `OMS/omlgc/m/n' undefined
(Font)              using `OMS/cmsy/m/n' instead
(Font)              for symbol `textbullet' on input line 16.

なんかフォントの設定がよろしくないんでしょうか?

;; OMSomlgc.fd ってどこにあるんでしょうか? Debian にはないのかな?


それから、

-------------- next part --------------
??
-------------- next part --------------

のようにラテン文字の後に combining modifier を書いた時に合成して出力す
るのは可能でしょうか?

今は test3.tex の例にあるようなごまかしをしてますが。

;; 本家 Ω はどうしてるんでしょうか?


あと、諸般の事情でまた謎の外字集合を追加しました。フォントはおよび X 
での設定は

http://kanji.zinbun.kyoto-u.ac.jp/projects/chise/dist/character/fonts/DICCS/

にあります(これを copy して X の font path に置けば使えるはずです)。

文字定義は cvs の最新版の XEmacs CHISE の lisp/utf-2000/ruimoku6.el に
あります。気が向いたら Ω/CHISE にも追加して頂けるとありがたいです。

また、こういうのを追加するためのガイドとかがあるとうれしいかも知れませ
ん。

;; 本当は、エンコーディングやグリフ集合毎にモジュール化されてて、コア
;; を書き換えずに追加できるとうれしい気がしますが、現状では inCHISE も
;; 十分に小さそうだし、メリットはあんまりないのかも。


;;; すっごく時間があれば、あるいは時間と意欲がある人がいれば、XSL-FO 
;;; とかをネタに CHISE 的組版システムを再設計・実装すると良いのかなと
;;; 思ったりして。ただ、その前に、グリフ管理システムをなんとかしたいと
;;; ころ。


またまたお願いばかりになってしまいましたが、このへんで。

皆様も是非 Ω/CHISE 使ってみて下さい。

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===『幾千億の分子に分かれても ========================================
     決して忘れない。    
     この宇宙が終るまで』              守岡 知彦 (MORIOKA Tomohiko)
====================== Email: <tomo @ kanji.zinbun.kyoto-u.ac.jp> ======
P.S. ずっと懸案になってますが、KNOPIX な CHISE CD とクリック1発で
     install 可能な Mac OS X 用の CHISE full package 欲しいですね。
     まあ、その前にフォント問題を片付けないといけない訳なんですが。


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