属性か素性か (was Re: libchise に向けて)

守岡知彦 / MORIOKA Tomohiko tomo @ mousai.as.wakwak.ne.jp
2003年 2月 11日 (火) 16:51:50 JST


>>>>> In [utf-2000 : No.00359] 
>>>>>	"師さん" = Shigeki Moro <s-moro @ hanazono.ac.jp> wrote:

師さん> 用語として、属性 (attribute) と素性 (feature、“すじょう”では
師さん> ない) を比較した場合、何らかの帰属すべき実体 (entity) みたいな
師さん> ものを前提とする属性よりも、素性の方が「文字コードからの本質的
師さん> な脱却」を意図するCHISEの趣旨により合致するのではないかと思い
師さん> ます。

師さん> 属性という用語の積極的理由(属性的な処理がある、featureの訳語
師さん> として属性が定着している、etc...)がないのであれば、素性という
師さん> 用語に切り替えるべきではないかと思うのですが、諸賢のご意見を伺
師さん> いたいところです。

素性という用語は魅力的で、また、日本語としても問題ないと思います。しか
しながら、英語の方の feature は言語学業界の「素性」とソフトウェア業界
の「機能」とでぶつかってしまうので問題があると思います。Emacs Lisp で
も module に対するインターフェースとして feature という概念が使われて
います。(cf. featurep)

このように、私が文字属性 (character attribute) という用語を選んだのは
消去法的な理由(character property も Emacs Lisp で text-property 系の
概念として既に使われていたので諦めました)によります。おそらく、他の
Lisp 系言語でも、あるいはそれ以外の module 概念を持つ計算機言語でも
feature という用語が(違う意味で)使われることが少なくないと思うので、
API だとか実装的な話では避けた方が無難かなと思います。もちろん、モデル
の説明では良いと思うんですけども。

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