eps importing at fontforge
Koichi KAMCHI
kamichi @ fonts.jp
2004年 5月 21日 (金) 13:01:23 JST
上地です。ご無沙汰しております。
主に、omega/CHISEに関係する話なのですが、先日KAGE/cgiが出力するepsファイ
ルのポリゴンの向きを反時計回りに直しました。これにより、epsの通常の使い
方(texに入れる等)ではストローク重なり部分の白抜けの問題がなくなったの
ですが、手元のFontForge(旧PfaEdit)20040509版では、epsのインポート時に、
以前のように白抜け現象が再発してしまいます。おそらく原因は次のとおりです。
情報1:KAGE/cgiから出力されるepsのポリゴンはpostscriptの仕様通り反時計
回りになっている。
情報2:FontForgeのGUIでimportする場合、「Correct Direction」するかどう
か聞かれ、チェックしないと問題ない。チェックすると白抜けが出る。(具体的
には、いくつかのストロークポリゴンが勝手に時計回りに変化する)
情報3:scriptファイルでFontForgeを動かす場合、import時の「Correct
Direction」するかどうかを選択できない。結果的に「Correct Direction」する、
と同等のため、白抜けが出てしまう。
情報4:ストロークごとにインポートすると、変化は起こらない。
推測:「Correct Direction」は、import時にポリゴン同士に重なりがあると、
ドーナツ型ポリゴン(内部に穴を開ける)と判定してポリゴンの向きを変えてし
まうようだ。この機能によって、KAGE/cgiが出力するepsはストロークポリゴン
が重なることがある(が、穴を開けたいわけではない)ので、これが悪さする。
解決:将来的には、FontForgeのscript動作でのimportメソッドで「Correct
Direction」の有無を選べるようになるだろうが、当面は、該当するepsファイル
の末尾−1行目にある「fill」コマンドを削除すれば問題なくimportできる。も
ちろん、通常の用途ではfillコマンドがないとストロークが塗りつぶされないの
で、KAGE/cgiのeps出力そのものは機能変更しない。
以上です。ですので、もしomegaで再度白抜け現象が出るようでしたら参考にし
ていただければと思います。
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上地 宏一 (Koichi KAMICHI) <kamichi @ fonts.jp>
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