甲骨文字

Kouichirou Eto 2002 @ eto.com
2002年 12月 20日 (金) 21:33:36 JST


江渡です。いろいろアトランダムにかいてみます。

radical-repertoire-test.elを実行してみようとしたのですが、
ideographic-structure-repertoire-pが無いといわれ、
最新版のIDSをCVSからもってきてinstallして、
(% cvs -d :pserver:anonymous @ cvs.m17n.org:/cvs/chise co -d ids ids )
それでもなぜかエラーがでて実行できませんでした。
「Symbol's function: definition is void: char-ucs」

実行方法は、radical-repertoire-test.elを開いて、
lisp-interaction-modeにして、まず一つ目のdefunでC-jして、
二つ目のところでC-jしたところ、10数秒くらいでエラーになった。

なぜだかわからないのですが、とりあえずXEmacs UTF-2000本体も最新版にし
ないといけないのかもと思って、CVSからgetして、再コンパイルをしているところ。
(% cvs -d :pserver:anonymous @ cvs.m17n.org:/cvs/root co -r utf-2000 -d XEmacs-UTF-2000 XEmacs )

なかなかうまくいかないのうと思っているところです。

甲骨文字について、まずは文字鏡にどんな文字が含まれているかを確認するた
めに、いままであがった文字について対応表を作ろうとしてみました。
http://eto.com/2002/chisevis/web/oracle.html
文字鏡フォントがはいっていないと見られません。
文字鏡の文字表を目で見て、対応する甲骨文字を探して、HTML化してみた。
とりあえず対応表がないのですごく大変だし、思ったよりも必要な文字がない。

フォントのデザイン的に違うものが混在しており、そのへんのポリシーがわからない。
甲骨文字は5期くらいあるそうですが、それが混在しているからかもしれません。
それぞれの文字の出典情報などがないので、それを追うこともできない

甲骨文字っぽいフォントは他に二種類あった。
●白舟甲骨 http://www.hakusyu.com/
http://www.forest.impress.co.jp/library/inishiefont.html
これはデザイン的に使用するもので、フォント数205文字とすごく少ない。
しかし漢字との対応でできているので、その点は楽。

●KST32ZX、篆文風(Zhuanwen-Like),漢字StrokeFont(KST) 
http://www.vector.co.jp/soft/win95/writing/se256880.html
これは以前のデモで見せたものです。解像度は低いが、Stroke Fontであるため
非常に便利で、今はこれを元にプロトを作っています。

これは甲骨文字ではなくて篆文ですね。その二つが違うものだということが
理解できていなかった。説文解字をちょっと見てみて、どんな感じかはわかりました。

> とりあえず、篆書じゃだめでしょうか?

篆書でもいいと思います。文字のレベルでデータ化されているものは
ありますでしょうか?

> また、まっとうにやる場合、font とか mapping というのは多分ちょっと無理
> があって、おそらく、ある甲骨文字資料(例えば、青銅器)の文字画像やその
> 釈文やその資料の各種メタデータを対応づけたようなデータベースを作るとい
> うイメージになると思います。また、全ての漢字に対して甲骨文字を出すとい
> うのは多分無理です。いずれにしても専門家に聞いてみる必要がある気がしま
> す。

そうですよね。よく考えらたら解釈もゆらいでいるのにデータがそろっている
はずはないなと思いました。

甲骨文字(または篆書)について考えているのは主に藤原さんのメールの通りです。
単に現在の漢字のヘンとツクリが合体すると文字になるというのを見せるだけだと、
単に文字が合成できる、ただそれだけという印象になってしまうように思います。
それを避けるために、過去の文字と現在の文字との関係性を見せたいと。

またシステム的な問題としては、表示される文字数、部品数はむしろ少なくし
たいわけです。その意味では、説文のレベルで使われていた文字に限って、
表示するのであれば、文字数を押えられるので有利という判断もあります。

江渡 浩一郎 2002 @ eto.com






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