抽象・具象 CCS 素性名の命名規則 (Re: 抽象と具象)
守岡知彦 / MORIOKA Tomohiko
tomo @ kanji.zinbun.kyoto-u.ac.jp
2009年 12月 26日 (土) 00:47:12 JST
もうだいぶ前のことになりますが、JIS X 0213:2004 で変更された例示字形・
包摂規準に関して、
>>>>> [chise-ja : No.00532] にて
>>>>> tomo @ kanji.zinbun.kyoto-u.ac.jp (守岡知彦 / MORIOKA Tomohiko) 曰く:
> >>>>> [chise-ja : No.00527] にて
> >>>>> KAMICHI Koichi <kamichi @ fonts.jp> さま曰く:
> 一方、包摂規準は変わっていません、と思い込んでいたのですが、JIS X
> 0213:2004 を見直した所、実は包摂規準も変わっていました。よって、
> <=>jis-X0208 @ 2004, <=>jis-x0213-1 @ 2000, <=>jis-x0213-1 @ 2004 も必要です。
>
> というか、<=>jis-X0208@{2000|2004} ではなく、
>
> <=>jis-X0208 @ jis-x0213(JIS X0213:2000 と 2004 の包摂規準の共通部分に
> 基づく JIS X 0208 部分)
> <=>jis-X0208 @ jis-x0213/2000(JIS X0213:2000 の包摂規準に基づく JIS X
> 0208 部分)
> <=>jis-X0208 @ jis-x0213/2004(JIS X0213:2004 の包摂規準に基づく JIS X
> 0208 部分)
>
> が良いかも知れません。また、<=>jis-x0213-1 を新設するだけでは済まなく
> て(これは文字の追加もあるから当り前)、
>
> <=>jis-x0213-1(JIS X0213:2000 と 2004 の包摂規準の共通部分に基づく第
> 1面)
> <=>jis-x0213-1 @ 2000(JIS X0213:2000 の包摂規準に基づく第1面)
> <=>jis-x0213-1 @ 2004(JIS X0213:2004 の包摂規準に基づく第1面)
>
> が必要です。もしかすると、こちらがあれば、
> <=>jis-X0208 @ jis-x0213(/{2000|2004}) は不要かも知れません。
といった素性を導入するという話が出ていましたが、いろいろ考えた結果、
http://chise.zinbun.kyoto-u.ac.jp/qwik/chise-ja/2.html
で述べるような命名規則を導入し、
=jis-x0213-1 JIS X 0213 第1面の例示字形の共通部分
=jis-x0213-1 @ 2000 JIS X 0213:2000 第1面の例示字形
=jis-x0213-1 @ 2004 JIS X 0213:2004 第1面の例示字形
=jis-x0213-2 JIS X 0213 第2面の例示字形
=>>jis-x0208 JIS X 0208 の抽象グリフの共通部分
=>>jis-x0213-1 JIS X 0213 の抽象グリフの共通部分
=>>jis-x0213-1 @ 2000 JIS X 0213:2000 の抽象グリフ
=>>jis-x0213-1 @ 2004 JIS X 0213:2004 の抽象グリフ
=>>jis-x0213-2 JIS X 0213:2000 の抽象グリフ
=>jis-x0208 JIS X 0208 の包摂規準(抽象文字)の共通部分
=>jis-x0208 @ 1997 JIS X 0208:1997 の包摂規準(抽象文字)
=>jis-x0213-1 JIS X 0213 第1面の包摂規準(抽象文字)の共通部分
=>jis-x0213-1 @ 2000 JIS X 0213:2000 の包摂規準(抽象文字)
=>jis-x0213-1 @ 2004 JIS X 0213:2004 の包摂規準(抽象文字)
=>jis-x0213-2 JIS X 0213 第2面の包摂規準(抽象文字)
という素性名を用いることにしました。
従来、=jis-x0208 @ 1997 素性が付与されていた所には、
(a) JIS X 0208 と JIS X 0213:2000/2004 の包摂規準が一致している部分に
は、=>jis-x0208 素性と =>jis-x0213-1 素性を付与する
(b) そうでない場合は、=>jis-x0208 @ 1997 素性を付与する
ということにしました。
将来的には、=>ucs 等の定義もこの命名規則に則った形に修正する予定です。
なお、素性の継承に関する仕組みにより、ある抽象オブジェクトを継承する派
生オブジェクトでは親の素性が見えるので、FOO に対応するという =>FOO の
意味はほとんど変化しないはずです(問題となるのは文字定義のみ)。
ご意見・ご質問等ありましたらよろしくお願いします。
--
tomo.
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