backquotes
Katsumi Yamaoka
yamaoka @ jpl.org
2007年 9月 5日 (水) 09:25:07 JST
>>>>> In [apel-ja : No.01444] 守岡知彦 / MORIOKA Tomohikoさん wrote:
>>>>>> In [apel-ja : No.01443]
>>>>>> Katsumi Yamaoka <yamaoka @ jpl.org> wrote:
>> ある版の Emacs が使わないコードを確実に load しないようにすれば
>> 良いのでしょうけれど、それは大変そうです。実際、今では要らないも
>> のがたくさんありますね。それらが一斉に火を吹いた感じです。
> eval されることなく、error が起こらなければそれで十分だと思うのですが。
国内外を問わずそれが主流の考え方のようですね。一方ぼくを含めた少
数派は、明らかに害の無いコードに対して発せられる警告を気にします。
これは単に見栄えだけの問題ではなくて、コンパイル時にわんさか警告
が出るプログラムの場合、真にバグに対して出された警告をも見なくな
る害があると思っています。
> それとも何か実害が起こったのでしょうか?
いいえ。将来実害になる可能性があり、その予防が性能の劣化を伴わな
いならば、問題が起きる前に実施することは意義があると考えました。
ただし、今回の APEL における変更 (backquote を使わないでマクロを
書き直すこと) はソースコードの可読性を著しく下げたので、たとえ今
後いじることが無いコードだとしても実施には躊躇があったので、いき
なり幹にインストールする前にご意見を募ることにした次第です。
>>> FLIM に関しては直しても良いと思いますが(実際の評価対象にならない
>>> codeまで機械的に直すのは良くないと思いますが)、簡単なことだし、慌
>>> てなくても良いような気も。(^_^;
>> 今般の Emacs で warning が非常にうるさくなったので、それらを黙ら
>> せたいのが実は一番の動機でした。でも実質的には当分は問題にはなら
>> ないでしょうから、理性では「慌てなくても良い」に同意します。
>> ;; ですが、個人的な感想としては warning がたくさん出るプログラム
>> ;; には、手厚く管理されていない印象を持ちます。あるいは設計者の
>> ;; 品性が低く見られるんじゃないかという心配です。
> ;; 個人的には、機械的書き換えに対して、上記のような心配を持ってしまう
> ;; ので。あくまで、個人的印象なので、人それぞれだとは思いますが。
機械的書き換えには違いありませんが、変更の大半はいろんな角度から
検証済みです。「機械的」の意味は、例えば macroexpand の新旧の結
果を比較することです。
> ;; むしろ、問題は、しっかりしたメインテナーがいなくて、code review の
> ;; 体制が崩壊していることだと思います(この点、申し訳なく思います。た
> ;; だ、残念ながら、当分、私としては CHISE Project の方に開発リソースを
> ;; 振り分けてしまうと思うので、後継メインテナーを引続き募集中です)。
守岡さんが申し訳なく思うことはまったくありませんよ。これらをみん
なで改良して、それぞれが責任を持つことは当然の合意事項だと理解し
ています。
> とりあえず、FLIM の変更に関しては、まず、emacs-mime-{ja|en} で議論して
> からやるのが良いんじゃないでしょうか?
> ;; 枝の持ち主以外がいきなり commit するのは望ましくない気がします。
変更に際しては提案し、評決を経て実施するというルールを忘れたわけ
ではないのですが、それはすでに崩壊していると思います。いったい、
有益な議論が行なわれたことが何回あるでしょうか? そもそも何か変更
を行なう人は、その人の尺度で十分に煮詰めたものであろうし、それを
他者が詳細に検証するのを待って実施するのでは非常に効率が悪いでしょ
う。ぼくもそうですが、そのとき興味が無ければ「それでいいんじゃな
い」すら言わないし、唐突に出てきた提案をすぐにみんなが検証してく
れることを期待するのは無理があります。特に、深刻な問題提起を繰り
返すユーザーに対してすら誰も反応しない現状では、そんな手順に意味
があるとは思えません。cf. [emacs-mime-ja : No.02148]
;; 正直なところ、生活の道具としてはあまり活用していない APEL な
;; どからは足を洗いたいという気持ちもあります。それに、守岡さん
;; などの足下にも及ばない技量しか持ち合わせていませんしね。それ
;; でも「だれもやらないだろうなあ」と思うと手が出てしまうのです。
CVS のような道具を使うことが、開発と検証を開発者とユーザーが共有
して、良いプログラムを効率良く作り上げていくことが目的ならば、い
きなり変更をインストールしてしまうことは、むしろ推奨すべきことで
はありませんか? 実際ぼくはそれを頻繁にやっていたわけですが、有
意義でない変更が静かに消されたりしているのを見るに、それはそれで
機能しているように思えます。
> ;; また、短期間のうちに機械的に commit しちゃうのを見てると、十分にテ
> ;; ストされているのか不安になります。 (^_^;
むしろ、そういうことで発生した問題に対して異義が発せられるなら、
良質な開発体制が維持されていると考えることができますね。ぼくは特
におっちょこちょいかもしれないのですが、何もしないで放っておくよ
りマシだと思っていますし、自分がやったことに最後まで責任を持つつ
もりでいます。
--
山岡
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